コモディティ投資を資源国株式で代用できるか検証(前編)

コモディティ投資を資源国株式で代用できるか検証(前編)

2021年2月23日

今回はコモディティ投資を資源国株式の保有で代替可能か検証していきます。

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コモディティ投資の可能性

ここ10年間はコモディティ投資はボロボロですが、2000年代のコモディティバブル期では非常に良好なパフォーマンスを上げています。


S&P GSCI 商品指数

SPGSCIチャート

コモディティの性質上、インフレには強いです。
コロナによって各国がお金を垂れ流している現状を見る限りインフレは避けられないので、コモディティ投資的には追い風が吹いています。

また、長期間下がり続けている為、コモディティ投資に関心がある人間は非常に少ない。
人の行く裏に道あり花の山ではないのか?と感じています。

コモディティ投資のハードル

しかしながらコモディティ投資、投資手段としては先物やCFDがメジャーです。
つまり上級者向けです。

一応コモディティETFというのが存在しますが、経費率がなかなかの高さを誇っています。
投資信託は言うまでもないです。

ティッカー経費率
GSG0.85%
DBC0.87%
DBA0.91%
コモディティETFの経費率

ちなみにコモディティなので当然のことながら分配金はありません。

先物やCFDという手もありますが、コンタンゴとかバックワーデーションとか限月とか期先とかいう呪文を覚えるところから始める必要があります。
少なくとも初心者が手を出す領域ではありませんね。

もっと投資方法はないのか…?
そして考えたのが、コモディティ投資を資源国株式で代用するという方法です。

コモディティ=資源国!?

コモディティ投資を資源国株式で代用するとはどういうことかというと

コモディティを生産している国に投資すれば対象のコモディティの価格が上昇した場合、その国は大きな利益を上げることができる。
当然その利益を享受した企業の業績は良くなるので株価は上昇する。
つまり、コモディティの価格と資源国の株価は順相関する。

という理論になります。

例えば原油に投資したいとなれば原油先物に投資するわけですが、これを産油国株式で代用する、といった具合です。
以下に資源国代用投資の一例を挙げてみました。

原油への投資=ロシア

産油国と言えば、サウジアラビア、ロシア、アメリカがメジャーどころです。

原油生産量

この3か国のうち最も適任なのはロシアです。

理由は簡単で消去法です。
・サウジアラビアは投資する方法が存在しない。(以前は中東ETFが存在していたが無くなった)
・アメリカは市場におけるエネルギーセクターの比率が小さく投資価値を見出せない&バイデン政権によりクリーンエネルギーにシフトする。


これに対してロシアはロシア単体のカントリーETF(ERUS)が存在し、そのETFのエネルギーセクターの構成比率が高い。(40%以上)

ERUSのセクター構成比率

このような理屈で他のコモディティについても代替資源国を当てはめていきます。

農産物&畜産物への投資=ブラジル

ブラジルは大豆の生産量が1位、コーヒー豆の生産量も1位、牛肉の生産量は世界2位(1位アメリカ)のように非常に農産物&畜産物に強い国家です。

大豆の生産量

ブラジルへの投資はブラジルETF(EWZ)ラテンアメリカETF(ILF)がオススメです。

プラチナへの投資=南アフリカ

南アフリカはプラチナの生産量がダントツで多いです。

プラチナの生産量


プラチナの価格についてですが自動車の触媒としての需要が減っているせいで価格が落ちに落ちて、希少性で言えば金以上にも関わらず金以下の価格で取引されています。

ゴールドVSプラチナ

黄線:ドル建て金価格
灰線:ドル建て白金価格

現在はご覧の有様ですが、何かの拍子にプラチナが爆上げするようなことがあればプラチナの生産量の半分を占める南アフリカはボロ儲けが出来そうです。
南アフリカへ投資する場合南アフリカETF(EZA)アフリカETF(AFK)あたりがオススメです。

理論の説明はこれくらいにしておいて次の記事でこの理論は成立するのか、相関係数を用いて検証していきます。

後編はこちら↓

コモディティETFと資源国ETFの相関係数を求め代用可能か検証(GSF/ILF/ERUS/IVV)
aobins-storage.com

参考資料

・生産量のデータ引用元

国際統計データ専門サイト。世界各国の様々な統計をランキング、国別推移、各国比較、グラフなどの形式で掲載・配信しています。現在の掲載データは1,600種類以上。
www.globalnote.jp

・チャートの引用元

対話型金融チャートによる分析とトレード・アイディアの作成をTradingViewで!
jp.tradingview.com