なぜ平均的な日本人は投資を忌避するのか?【とある投資家の日記3】

なぜ平均的な日本人は投資を忌避するのか?【とある投資家の日記3】

2021年3月11日
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投資嫌いな日本人

ここ最近の投資ブーム?のおかげで以前と比べて日本の投資家人口は大分増えた気がするが、それはあくまで一部の日本人であり、平均的な日本人は”投資嫌い”だ。

投資をやるかどうかは個人の自由なので、別に投資をしていないから駄目だ何てことは言うつもりはもちろんない。その人は投資をしないという選択をしているだけ。
※一部のアホな自称投資家の中には
「つみたてNISAをやっていない人間とは話が合わないから話す気がおきん」
みたいに、投資をやっているから自分は上位の人間だ!みたいに勘違いしているアホがいるから、私はそういう人種ではないということを説明する為に敢えて書いています。

しかしながら、投資が好きとか嫌いとか、金が好きとか嫌いとかそういう感情的な問題ではなく合理的に考えると、投資を全くしないというのは超長期的に見れば圧倒的に損であることは歴史が証明する事実である。

例えばS&P500をベンチマークとするIVVというETFに20年前に10,000ドルぶち込んでいたら今、その10,000ドルは45,446ドルになっているわけだ。
まあこれは税金を考慮せず配当を再投資した場合のリターンなので実際のリターンはこれよりは低くなるが、銀行の定期預金にぶち込んでいるより遥かに良いということは言うまでもないだろう。

出典:ブラックロック社

ただこれを説明しても

でも株って損するんでしょ?

という人が発生する。
確かに損することもある。しかしながら損する確率というのは投資を続ければ続けるほど減っていっているのも事実である。

絶対に損したくない、というのは無理な話だが損失を少なくする方法ならある。

例えば株式ではなく債券に投資するという方法である。(もしくは債券と株式を組み合わせる)
過去の25年間のデータによると、投資適格級の全世界債券100%のポートフォリオであれば最大下落率は13.1%である。
全世界株式の最大下落率が51.6%であることを考えると被害は4分の1に抑えることが出来ている。その分リターンは低下してしまうが、現金で持っているよりははるかにマシである。

出典:バンガード

ただそれを説明しても、「やらん!」という人がいる。

いや、まあやらんのはその人の金だから自由なのだが、こういうやり取りを見ると私は

投資で損をすることや投資自体が嫌なのではなくて何か新しい事について勉強するのが嫌なんじゃないのか?

と思えて仕方ないのである。

投資嫌いな日本人の矛盾

投資をする目的は何か?

と聞かれれば、資産を増やすこと、インフレから資産を守ること、その企業を応援したいなどの回答が一般的である。

まあ早い話金が欲しいのである。

じゃあ投資嫌いな日本人は金が欲しくないのか?というとそんなことはない。
というかむしろ真逆である。

例えば、競馬、パチンコ、宝くじ…特に宝くじ、老若男女問わず人気である。

以下は私と親友の会話である

友人
親友

年末ジャンボ買ったぜ!

青瓶
青瓶

うわーもったいねえなお前!宝くじなんて還元率最悪のギャンブルやん!

友人
親友

そうなんか?でも夢がある!

青瓶
青瓶

どうせ夢を賭けるなら、小型株投資の方が期待値高いよ?

友人
親友

いや、株はいい

青瓶
青瓶

なんで?

親友
親友

なんかめんどくさそうだから

青瓶
青瓶

そうか、なら仕方がない

まあ、親友に限らず普通の日本人とこの話題について話せばおそらく同じような問答になると思われる。

ちょと調べれば変わることだが宝くじというのは還元率が最悪である。

”ギャンブル還元率ランキング”で調べたところ宝くじの還元率は50%以下と最悪であった。

ギャンブル種類還元率
宝くじ約45%
競馬・競輪・協定約75%
パチンコ約85%
ギャンブルの還元率の比較

あの非ギャンブラーから忌み嫌われているパチンコが85%なのに宝くじはたったの45%である。
パチンコは嫌いだけど宝くじは買うという日本人は多いわけだが、確率論で言えばパチンコの方がマシなのである。

しかも宝くじははずれたら0円である。
対して投資で0円になるというのはそうそうお目にかかれるものではない、FXでレバレッジかけすぎてロスカットされたとか空売りで狩られたとか、倒産したとかそれくらいである。

冷静に考えれば、株をやった方がリスク、リターンの面で圧倒的に有利にも関わらず投資を忌避し宝くじを愛す日本人、「金を得る」ということが目的であれば全く合理的ではない。

※金を得る為の手段ではなくワクワクを1枚300円で買う娯楽として考えればいいのかもしれないが….

自発的に行動することが出来ない平均的な日本人

金が欲しいのに投資をしないばかりか金を失う宝くじを買ってしまう平均的な日本人。

なぜこんなことになるのか?

答えは先ほどの親友との会話に存在している。

親友
親友

なんかめんどくさそうだから

である。

そう、投資はめんどくさいのである。

投資家
投資家

投資信託で自動積立を設定すれば放置でええやろ

と投資家の方からツッコミが入りそうだが、平均的な日本人というのは「口座開設」の段階でめんどくさくて挫折するのである。
私の妹が正にそれで、私は妹の投資家デビューの為に口座開設から投資先まで付き添いで説明したのである。

いや妹はまだ「投資やりたい」とか私に言ってきているのでまだ意欲がある方である。
一般的な日本人からすれば、投資は別の世界の何かである。
早い話、金持ち…いや上級国民のみに許されたお金を稼ぐずるい手段くらいに考えている。

実際は誰でも投資を行うことはできるし、100円あれば…いや、ポイント投資ならばタダで投資なんてできるのである。
なので正しくは、

お金があるから投資ができるのではなく、自力で情報を得る能力がないから投資ができない。

※投資をしない選択をしている人は除く

ということである。

原因は日本の教育

こういった事が起こる根本的な問題として

大学(高校・大学院)を卒業して社会に出たら、もう勉強をする必要がないと思っている人間が日本の大多数を占めている

からだと私は考えている。

もっと言うと

学校教育がトップダウン方式であり、それが生徒の個性を潰し自発的に何か考えて行動することを考えることさせなくした結果、ただ言われたことを忠実にこなす機械を量産しているから

だと考えている。

つまり諸悪の根源は日本の教育がクソだということである。

言われたことはしっかりやるがそれ以上のことは何もしない人間”が学校で量産されそれが社会に解き放たれる。その結果どうなるかというと与えられた仕事はしっかりやるが、それ以上のことは何もしないのである。

具体的に言うと

・自分で考えないから世の中の”常識”を疑うことなく妄信する
・合理的思考ではなく、”みんながやっているから”と言う感情的思考で行動する
・自発的に行動する人間に嫉妬し、自分がそれに追いつこうとするのではなく引きずり降ろそうとする
・基本的に怠惰の為、自分で調べるより誰かに教えてもらうことを好む、そして妄信する
・現状維持こそ至高であり新しいことは”めんどくさい”のでやらない

といったかんじである。
これが量産型日本人である。

支配者(国、経営者)の面で言えば、
①量産型である為替えが効く
②不利な条件を突き付けても疑ったり調べたりしない
③自発的な人間が出てきても量産型日本人内で勝手に粛清

とめちゃくちゃ都合がいいのである。

逆に自発的な人間は、不利な条件を突き付けた場合抵抗されたり逃げられたり、自発的に得たスキルがあるので失うと替えが効かなかったり、ととにかく支配者としては扱いにくいパーツになる。

これをRPGでいうと、
レベル20までは王の城で強制的に訓練されるからレベル上げをするんだが、訓練が終わりいざ魔物狩りじゃ!となった途端レベル上げをしなくなり、なんなら魔物すら倒しに行かず王の城でニートしている
みたいな感じである。

魔王を倒す目標なんてのは当の昔に忘れているのである(子供のころの夢)

そんなわけで平均的な日本人が投資を忌避する理由は

投資は自分で勉強し調べる必要があり、失敗しても誰も責任を取ってくれないから

と結論づける。

平均的な日本人を救いたい?それは驕りだよ

じゃあどうすればいいのか?
という話だが、どうすることもできない。

投資に興味がない人間に、「お金に困っていて貯金があるなら貯金の一部を投資に回した方が老後の心配が幾分か解消されるよ」なんて言っても馬の耳に念仏なのである。

むしろ興味のない話をうだうだ言ってくる私やあなたを彼らは鬱陶しいと思い疎遠になるのがオチである。

そもそも投資が長期的に見れば資産形成で有利というのは、あくまでこれまでの話でありこれからもそうである保証はどこにもない。未来は誰にもわからないので、自分の意見が絶対に正しいなんてのは驕りである。

なので基本的には静観するのが正しい選択と考えられる。
結局なるようにしかならないのだから。