資産形成をする上で陥りやすい危険な考え

資産形成をする上で陥りやすい危険な考え

どうも青瓶です。
今回は資産形成について語っていきます。

資産形成をするという話題になると必ずと言っていいほど上がってくるのが、

転職や副業、投資をして自分の財布に入ってくるお金を増やせ。

というタイプの人。

それと対を成すのが

収入なんか上げるよりもとにかく自分の財布から金を逃げ出させるな、節約しろ。

というタイプの人。

言っていることは王道ですが、落とし穴があるんですよね。

というのも、100の収入と100の支出があって、収支0で資産形成不可なら、
収入を120にすれば収支は120-100=20で資産形成可能。
支出を80にすれば100-80=20で資産形成可能。
という数値、算盤勘定的なものはあくまでも表面的なことに過ぎないんですよ。
つまり理論上そうだよねという話なのです。

資産形成を実際に行い成功させるためには、実践的な内容でないといけません。
それは算数的なものでは無く、寧ろ個々人のメンタルや性格、価値観的な部分になります。

収入を増やせば本当に資産形成できるの?
収入が増えた分、支出も増えるような状況にならないか?
資産形成は長期で行うので収入の増加というのは継続的にできる?
増える収入の額は安定しているか?不安定か?

支出を減らす為には何かを失うことになるのでは?
失って良いものと悪いものの区別はついている?
支出を減らすのは継続的に行える?
減らせる支出の額は安定?不安定?
我慢の限界がきて一気に散財するなんてことはない?

単に先の言葉の意味を表面的な意味でしか捉えていないとこういったことを考えることなく、収入アップや支出ダウンに奔走することになります。
これは極めて危険な状況です。
最悪の場合、収入は増えたがそれ以上に支出が増えた。とか、支出は減らせたが何のために資産形成をしたのかよくわからない状況になった。
ということになりかねません。

これから詳しく話していきます。

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収入を増やせば資産形成ができる

これはつまり転職や副業、投資をすることで年間に得られるお金の量を増やすことで資産を増やすというもの。

入ってくるお金を100から200にすればその分お金たまるよね?
という単純な話です。

確かに算数的には最もな話ですが、それはあくまで理論上の話。実際には単に入ってくるお金が増えただけでは資産形成をすることはできないどころか資産形成が遠のく場合もあります。
なぜか?

人間の欲望というのは際限がないからです。

例えば服を買うのが好きなAさんという人がいて、このAさんは100万円も服につぎ込んでいたとします。
で、このAさんの可処分所得が100万円増加した場合どうなるか?

まず間違いなくこの100万円は大好きな服に使われます。
より高いブランドの服を買ったり、色違いを買ったりと…
去年の服はもう二度と着なくなるかもしれません。

同様に女好きのBさんという人がいたとして、この人も可処分所得が100万円から倍の200万円に増加したらどうなるかというと女遊びの頻度が倍になります。

つまりは資産形成に対しての意識がない場合、どれだけ入ってくるお金が増えようがそれだけ分使ってしまうという、つまりはパーキンソンの法則が消費にも当てはまるということです。

資産形成の意識があったとしても欲望がコントロールできなければ同じです。
目の前にやりたいコトがあって、それを実現する為の金がある状況で自分のメンタルをコントロールできますか?
日頃衝動買いをしていたら厳しいと思います。

更に言うと可処分所得が増えるということは、心理的余裕が生まれます。
例えば貯金0円だとしても年収が1000万円あれば月収が手取りで50万円くらいあるので急な支出にもある程度対応できるわけです。
これはつまり資産形成の必要性を低下させています。

わざわざ取捨選択なぞせずとも、欲しいと思ったら買って、やりたいと思ったらやればいいわけです。
来月にはまた多くのお金が入ってくるわけですから。

資産を持つのは弱者の考え
毎月のキャッシュフローを極限まで高めれば資産を保有する必要はない


よく一時期めちゃくちゃ稼いでいたのに数年後借金まみれになっている芸能人とかがいますが、彼らは正にこのタイプです。
高い収入が死ぬまで続くと慢心して資産形成をせず贅沢の限りを尽くした結果破産するのです。

資産形成ができるかできないかの分かれ目は収入の多さなどの数値的な問題ではなくて資産を管理できるかどうかの感情的な問題です。

理論上は収入が増えれば自然に資産が増えると思えても、現実は単に収入を増やせば資産形成ができるというわけではないということです。

支出を減らしまくれば資産形成ができる

これについては資産形成をすること自体は可能だと思います。

でもこの考えにも大きな落とし穴があって、本質を見失う可能性があります。

まず始めになんで資産形成をしようと思ったのでしょうか?
老後資金の確保?FIREして自由な生き方がしたい?まあいろいろあると思いますが、突き詰めると将来幸福になりたい(将来不幸になりたくない)から人は資産形成をするわけです。

しかし支出を減らしまくれば資産形成ができると思っている人は本来の目的である幸福になることを忘れて、手段であった資産形成が目的にすり替わってしまうのです。
家族もなく、何かに打ち込んでいるわけでもなく、何かを楽しんでいるわけでもなさそうな人が実はとんでもない資産家だったと死後判明するという話はよく聞く話ですが、資産形成が目的となった人の末路がこれでしょう。(まあ、何もしないことが幸福だという人もいるとは思いますが)

資産形成が目的となると人は守銭奴になってきます。
ケチな人ですね。

話が逸れますが節約とケチに違いは、無駄な物事にお金を使わないのが節約、必要な物事にお金を使わないのがケチです。

資産形成が目的になると人はケチになります。
例えば本来、500万円する自分が大好きなスポーツカーを買うことを目的に資産形成をしようとしたCさん、途中で資産形成の暗黒面に落ちたとしましょう。
そうなると

車なんか税金かかるし維持費も高いから無駄、要らない
俺は金を貯めたいんだ!!
もっと金が欲しいィィ!!

となるわけです。

確かに資産は増えますが、じゃあこのCさんは一体なんの為に資産形成しているんだ?
ということになるんですよ。

例えばCさんの目的が500万円の車を買うことではなくて、毎月旅行に行くことに変わっていたなら問題ありません。
資産500万円全額を配当利回り3%の株式購入に充てれば年間12万円
(※¥5,000,000(投資元本)×0.03(配当利回り)×0.08(税引き)=¥120,000)
の配当収入を得る事ができるので、毎月1万円であればCさんは資産を減らすことなく旅行を楽しめるわけですから。
これは資産形成が人生の幸福につながっています。

お金を何かをするための手段に過ぎません。
資産形成という手段が目的にすり替わると死の間際に

こんなに金を貯める必要はなかった…

何のために金を貯めてきたんだ…?

という結末になってしまうかもしれません。
これなら先の自分の欲望のままに生きた方がまだましと言えます。

「収入を増やす」「支出を減らす」とは違った見方の考え

「収入を増やす」「支出を減らす」とは違った見方の考えがあります、それは…

取捨選択

です。

限られた金と時間しかない中で、不要な物事に使っている金と時間を削減し、必要なところへ最大限の金と時間を投入する。
必要な物事に充てる金と時間が不足しているならば、収入を増やし資金調達。
時間が足りなければ金で時間を買う。

そうして人生の満足度を落とすことなく資産形成する。

といった考えです。

収入を増やすのが努力
支出を減らすのが我慢

とすれば取捨選択は

効率化

です。

時間とお金のバランスは変えずに満足度を上げるという考えです。

100のお金を使って100の満足を得ていたところを
80のお金を使って100の満足を得るという考えです。

ですので考え方としては”支出を減らしまくれば資産形成ができる“寄りの考えにはなりますね。

ただ先の2つの考え(収入増加・支出減少)がお金を軸にした考えに対して、取捨選択の考えは人生の満足度を軸に考えていますので似て非なる別の考え方とも言えます。

取捨選択をしっかりと行えば、場合によっては収入を増やす必要も支出を減らす必要もないかもしれません。
この取捨選択についてはまた別記事で掘り下げていきます。

兎にも角にも、単に収入を増やせばいいとか、支出を減らればいい、のような安直な考えで実現できるほど資産形成は甘くないというのは各年代の金融資産保有額を見れば明らかですので、今一度じっくりと資産形成の為の計画を立てていった方が良いと思います。